ジョニリミラ

アンチヴァイラルのジョニリミラのネタバレレビュー・内容・結末

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーの社会批判が面白かった
メディアの麻薬的効果であったり、
有名人には価値があるけど、あなたの価値はいくらなの?みたいな、アイデンティティの開拓を他人に縋っていくしか出来ない人たちの悲しい世界観だと思った
熱狂的なファンとか流行り物が大好きな人や自己がない人は
のめり込むように、あのスーパーで列を成した人達のようになってしまうんだな…
すごくわかる気がする…

彼にとって肉の形をとった細胞をいただく行為はカニバリズムであって、犯罪行為に近い認識で、
対して血液をいただくという行為は別行為で、彼の日常ともいえる
麻薬常習のようなかんじ?

彼の彼女への陶酔、信仰は最終的に血液に向かっていくのが分かるのが
本当に気持ち悪くていい
普通に治療法探して良心あるのかと思ったら、死ぬって分かった後の方向転換早かった…

彼は宿主で彼女は寄生される側だったから
彼が万々歳みたいなエンドはよかった
永遠に美しいままの生きた血液が欲しかったということかな?


ストーリーが少し往復する表現でちょっと混乱したけど、病気の表現だったのか?
カメラワークが生々しいのが逆にリアルで気持ち悪さを引き出していた
ただ字幕なしだと若干画面弱いかも、それか本当に真っ白に見えて美しいのかも
こういう時本当に英語力欲しいとおもいますね…
いい映画でした!