正義は永遠に
あれから3年、再びあいつらが平和のために動き出す。
前作から感じていた人も多いだろう、「キックアスってヒットガールが主人公だよね？」問題。確かに、当時12歳のクロエ グレース モレッツが演じるミンティ またはヒットガールには誰もが心奪われただろう。
とは言っても題名は「キックアス」。一人のオタク野郎が何の力も無いが正義と平和を誰よりも貫いている男のヒーロー誕生作品ということを忘れてはならない。それに殴られても蹴られても立ち上がる彼の姿は画面越しのアメコミ好きな野郎共に何かしらのパワーを感じさせた。だからこそ言いたい。
今作は紛れもなく「ヒットガール」が主人公だ！！！！
前作で大切な人を失った彼女は保護者のマーカスの警告もあり、普通の女子高生を演じてみるもやはりしっくりこない。プロの格闘術を身に付けた本物のヒーローだからこその葛藤が描かれる。クロエ自身も、3年でこんなに変わるの！？と思うほど背丈は高くなり、顔も大人っぽくなった。それに彼女らしい色気を加えたら、前作の可愛い面影はなく、スマートに、スタイリッシュに、かっこいい。
前作のマシューヴォーンではなく、不安はあったものの続編として、ちゃんと面白い。ただ、やはりマシューヴォーンの作品が好きな人が今作を見たらきっと物足りなさは感じるだろう。実際に私もその一人だ。前作よりもビターになり、爽快感が損なわれてしまったのは残念。前作が良すぎたせいもあるが。
気になった点→ジムキャリーを起用する意味。友人のトッドの役者変更。デイヴとケイティの関係。
前作の興奮を覚えると刺激不足だが、一つの続編としてはかなり楽しめた。
アベンジャーズ3ではヒーローが67人も登場するらしいが、その前にこちらで目を慣らしておくのはいかがだろうか。ラストの大勢VS大勢はとても見応えがある。
超ふざけたことを超真面目にしている所は前作同様に最高！ヒットガール最高！アスキッカー最高！ゲロゲリ棒最っっ高！！！
続編を匂わせる最後、期待するのみ。
