ある昼下がりのこと、アリスは絵も会話もない本を読んでいるお姉さんの隣でとても退屈していました。
すると白いタキシードをまとった白ウサギが、 なんとポケットから懐中時計を取り出して、「大変だ、大変だ、遅刻しちゃう!」と言いながら慌てて目の前を駆けていくものですから、アリスはビックリして立ち上がりました。
好奇心いっぱいのアリスは白ウサギの後を追いかけ、深い穴の中へと落ちてしまいます。
ルイス・キャロル原作の名作『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を忠実に映像化したミュージカルファンタジー。
もはや説明不用の『不思議の国のアリス』。
タイトルは『不思議の国のアリス』となっていますが、実際は『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を混ぜた前後編作品です。
187分とか長すぎるだろ…と思っていたが、アリスの可愛さと「不思議の国」・「鏡の国」が2本立てになっていたことで苦痛はなかった。
特殊メイクのクオリティーがなかなか良い味出してます。
チェシャ猫がハゲてるとかマジでビックリした。
アリスでも楽しめるし違う意味でも楽しめた作品でした。
また、映像がきれい。
かわいいんだけど子供に媚びてる感じもなくていいです。
ミュージカル調で、セットが綺麗で、アリスの子役の年齢も丁度良くすごくアリスらしい。
何より話が原作に忠実。
アリスの映画は監督の趣味がかなり入っていることが多いと感じることが多かったけれど、この作品は原作!ルイス・キャロル!といった感じ。
他の映画だと省かれているシーンも多く、アリスの映画は既に何本も観たという方でも新鮮味があると思います。
最後は感動するし、今観ても古い作品のわりにはクオリティが高いです。
昔の名作ってこんなんよね。
DVDのジャケットが『アリス・イン・ワンダーランド』を意識しまくって無理矢理作ってる感が否めませんが。
ティム・バートンよりもルイス・キャロルの世界観を感じたい方はこちらをオススメしておきます。
ちなみにちょい役ですが、『フルハウス』のジェシーおいたん役のジョン・ステイモスと、「ビートルズ」のリンゴスターも出演しています。