ふぃるむくん

恐怖と欲望のふぃるむくんのレビュー・感想・評価

恐怖と欲望(1953年製作の映画)
3.6
僕らは生き残るために
目の前の彼らを殺した

敵地の中に取り残された
僕らの選択肢はその一つだけ

味方でないからしかたがない
知り合いでもないので悲しくはない

戦争なんてそんなものだと
割り切れればよかったけれど

正しいことだったのかどうか
僕には全く分からない

子供の頃になくしてしまった
透き通ったビー玉のようなあの瞳

脳裏にずっとこびりついたまま
僕の心を見つめ続けている

魂は抜けているはずなのに
あの透き通った瞳でずっと