ノリオ

TOKYO TRIBEのノリオのレビュー・感想・評価

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)
2.8
一目見てわかる異世界観。
ジョニー・トーの『ブレイキング・ニュース』の冒頭の長回しのようにはじまるオープニング。

これだけでも大好物な映画のはずだ。
だけどどうもこの映画にはノレない。

あれだけの美術を構築するのも、あれだけ長回しを多用するのも、撮影するのはとにかく大変だったと思うし、ものすごく手のかかった映画だということは間違いない。

でもノレない。
この映画に漂う倦怠感は最後まで拭うことができなかった。

ひとつは園子温のハチャメチャ感に既視感を感じはじめてるってのはあるかもしれない(そもそも自己模倣のすごく多い人だし)
その園子温的既視感に、IWGP的な窪塚と佐藤隆太(キャップ被ってる)ゲヘゲヘ言ってる竹内力(三池映画にありそうなアレ)と各俳優陣に対するフレッシュなアイデアがなかったのも残念(ヒミズからも思っていたけど窪塚洋介を窪塚洋介っぽく使っちゃうんだってのはあった)


個人的にはこの映画は打ち上げだと思った。
打ち上げにノレない人はきっとこの映画にノレないと思う。


追記
にしても新人とかを見抜く目は相変わらずで、今回もYOUNG DAISはそうとういい感じでした(個人的に海役は東出くんのイメージだった)
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