京

私の男の京のレビュー・感想・評価

私の男(2013年製作の映画)
3.5
最後のシーンがとにかく秀逸。そして流氷のシーンが印象的。血の繋がりの中で溺れた2人の世界。

二階堂ふみさんの狂気には、ぞくっとくる魅力があった。まだ幼さの残る学生から、色っぽい大人の女まで。同じ役者さんとは思えぬ表情。幼さの残る姿での「いいんです別に、ちゃんと帰ってくるから。だって、男ってそういうもんでしょう?」が凄くよかったw
浅野さんももちろん、素晴らしかったです…。淳悟が、本当にそこに立っている。存在している。花を愛してしまっている。

見てる間はいろんな意味で目の覚めるようなシーンが多くて2時間飽きることはなかったものの、見終わった後しばらくして何とも言えない後味がじわじわきた。原作とは描かれる順が異なるようだけど、映画の最初があのシーンなのは良かったなと。
京