爆裂BOX

アイス・トレマーズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

アイス・トレマーズ(2011年製作の映画)
3.2
凍結した湖に釣りに来たレイ一家。ところが、同じく釣りに来たスティーヴ親子の行為で湖にいた何かに襲われる事に…というストーリー。
「クリフハンガー」のハルや「ウォーキング・デッド」のメルル役でお馴染のマイケル・ルーカー主演のモンスター・ホラーです。
冒頭からマイケル・ルーカーが氷が割れて湖に落下して瀕死状態になるので驚きました。
この湖には巨大な魚の様な何かが居て、新参者のバカ親子(息子はいい奴っぽいですが、親父はほんとにバカです)がこれを釣ろうと意気込み、ステーキ肉で釣られたレイ一家が手伝う内に惨劇が起きます。
中盤までは怪物は姿を現さず、主人公一家の会話や釣りの様子、嫌味な成金野郎感溢れるバカな隣家族の父親とうまく付き合おうとするレイの様子が描かれ、怪物は中々姿を現さず怪物の赤い一人称カメラで不気味さを煽りますが、肝心の怪物の姿が「ウルトラマン」の敵キャラか「仮面ライダー」の怪人として出てきそうなチープな着ぐるみの半魚人です。コイツが登場してパタパタ走って来る度に笑ってしまいました。物語はあくまでもシリアスに進むだけに余計に(笑)
ただ、この怪物見た目の割には何でも切り裂くヒレや陸上も歩けたり毒をもってたりと高性能です。ヒレで傷を負った人間は毒のせいか視界が半魚人と同じ視界になったりします。半魚人になるかと思ったけどその前に殺されるからわからなかいままだな。
上半身と下半身真っ二つに引き裂かれていたり、怪物に襲われた後の死体等は中々グロイです。ヒレで喉切り裂かれたりとゴア描写も力入ってます。
マイケル・ルーカーは珍しい善良な一般人役で、息子を失った時の悲しみの演技などシリアスな名演技見せてくれます。
ラストのオチもそれでいいのか!?という感じです。
全体的には普通のモンスター物ですが、2010年の作品とは思えないチープな特撮はある意味必見の作品かもしれません。