コキジ

バウンス ko GALSのコキジのレビュー・感想・評価

バウンス ko GALS(1997年製作の映画)
4.0
名匠・原田眞人監督が『ヤングマガジン』だったかな?に連載されていた同タイトルのギャル漫画を(ギャグ漫画ではありませんギャル漫画です)、全く内容もテイストも違う(w)物語に作り変えた隠れた名作。

当時社会問題になりつつあった女子高生の「援助交際」を題材に、痛みやリアリティを持たせながらもそれを見事にエンタメに仕上げました。
拍手。

パンツ売りのオバさんを演じた桃井かおりさんをもってして「とんでもない人が出て来た」と言わしめた、当時17〜18歳でこれが映画初主演の佐藤仁美。

佐藤仁美は援助交際する女子高生の元締め、対する場を女子高生に荒らされて苛立つヤクザを役所広司。
女子高生ながらヤクザ相手に一歩も引かないお芝居は天晴れ。
「ヤクザさんですか」

パンツ売りの桃井かおりも良い味出してますこの映画では脇役だけど。
「どうしてこういうの買う人が居るんですか?」
「それはね、貴女達みたいにパンツ売りに来る人が居るからでしょう。はい!脱ぎたて今入りましたー!」ワラワラと群がる客。

最後のお別れ、あれ佐藤仁美さん本当に泣いてた気がする・・・。
でもやっぱりあれもお芝居なのかな・・・。

追記:これまたデビュー間もない矢沢心さんも援助交際をするギャル役で出ています。産婦人科の長椅子に踏ん反り返ってガム噛みながら座って。泣きながらパートナーに縋る女に「泣くなら最初からやんなよ」と捨て台詞を残して病室に入って行きます。カッコいいんだこれが。
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