yoichiro

裁きは終りぬのyoichiroのレビュー・感想・評価

裁きは終りぬ(1950年製作の映画)
4.2
8月23日 DVDで鑑賞
不治の病に侵された恋人を安楽死させ、自殺ほう助に問われた女性の裁判を舞台に、陪審員達の人間模様が秀逸な硬派のヒューマンドラマ。中産階級や農夫など様々な出自の陪審員が各々の価値観から討議を重ねていく内に、それぞれの人生があぶり出され、被告である移民女性と被害者遺族との確執も浮かび上がってくる。全体としてひんやりとしたムードの作品であり、後味も苦い。冒頭、道の向こうから農家に自転車(陪審人選出の連絡)がやって来る寒々しい映像も印象に残った。
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