裁きは終りぬの作品情報・感想・評価

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takato

takatoの感想・評価

3.7
大好きな「十二人の怒れる男」の元ネタっぽい作品。この作品の評決の部分のみを取り出して凝縮したような作品が「十二人の怒れる男」なのかも。ただ、本作では陪審員制度そのもに疑問を投げかけて終わるところが、「十二人の怒れる男」とは異なる。
アンドレカイヤット二作目。
眼には眼を は良作でしたが、こちらは凡作。哲学的な要素が今回もあって丁寧な作りではあるけど、凡庸な演出と編集というのが感想。
陪審員もの。面白かった。7人の陪審員たちのそれぞれの人生と、裁判で裁かれる女の人生が上手く交錯するように描かれ、それで100分にまとまっててヤバい。
特に良いのが、悪魔のような精神疾患のある息子をもつ両親のパート。息子を画面に写さないホラー描写。ここだけ、画面がオーソン・ウェルズのようなバロック調になって、異質でよかった。
精神病の息子を抱えた印刷屋の話の絡め方が上手い。「五年」って言うと短く感じるけど「1825回の夜」って言われると堪える。