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OL日記 牝猫の情事のyoursuitcaseのレビュー・感想・評価

OL日記 牝猫の情事(1972年製作の映画)
4.0
まだ国鉄だった頃の渋谷駅。ハチ公前に噴水。赤い羽根共同募金が始まってるので季節は秋のようだ。見合い場所は今はなき東急東横店東館レストラン街だろうか、ハモンドオルガンが置いてあるレストラン。
楽しそうに自転車を乗り回した後、神宮前3丁目でタクシーを降りた中川梨絵さん(背後に秀和外苑レジデンス)。
17階まであるマンションの6階に住んでいるようだが、エレベーターの13階のボタンはないので、16階建だろうか。見合い相手の男(織田俊彦)にエレベーターの開くボタンを無理やり押させて別れ、男もすんなり帰っていく。
見合い相手の男は小田急線沿いに住む恋人(宮下順子)のアパートへ。今はなき下北沢駅地上ホームだろうか、部屋の窓からすぐ駅のホームが見え、2人が抱き合う背後を今はなき7000形LSEロマンスカーが通過する。
ミカンを食べながらコーヒーを飲む喫茶店は、今はなきジャズ喫茶「マサコ」ではないだろうか?
欠勤が続くOLを心配した上司(山田克朗)は彼女のマンションを訪れるが、そこから狂気の物語が始まります。
家具やランプ、ビーズ暖簾、黄色い浴槽が超オシャレな70'sマンションの中で、どんどん狂っていくOLと終始冷静な上司の対比が笑えるほど凄い。
最後に届く退職願の差出人住所は神奈川県逗子市になってたので、海のシーンは逗子なんでしょうか。
映画サイトのあらすじを読むと、凧揚げしてた部下も同じような目に合っていたと書かれてるのだが、最後のカットだけでそれを理解するのは難しいような。難解だわ加藤彰。
挿入歌は浅川マキ「こんな風に過ぎて行くのなら」と「さかみち」。
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