Karen

もうひとりの息子のKarenのレビュー・感想・評価

もうひとりの息子(2012年製作の映画)
4.1
日本で産まれた赤ちゃんが取り違えられてもここまで複雑にはならないだろう。

パレスチナ・イスラエル問題
両国を隔てる高い壁の存在は知っていたが、映像で見たことはなかったので衝撃だった。
あと通行証があればパレスチナ人もイスラエル側に行けることは知らなかった。

アラブ人にとってここまでユダヤ人のことが憎い存在なんだなと身に染みて感じた映画。

アラブ人がユダヤ人に対して
"戦争ではない 民族の抹殺だ"
という言葉が物凄く重かった。
ユダヤ人はホロコーストにあって600万人も虐殺されているのに、結局彼らもアラブ人に対して似たようなことをしているんだよなあと。宗教って何のためにあるのだろう、憎み合うために生まれたものではないはずなのに。

取り違えられた子ども2人の交流はまるで兄弟、昔から知っているような様子だった。
アラブの人たちがみんなで楽器を奏で、歌を歌う文化がとても素敵だなと感じた。
そんな夜の過ごし方に憧れる。
Karen

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