もうひとりの息子の作品情報・感想・評価・動画配信

「もうひとりの息子」に投稿された感想・評価

赤ん坊の取違い事件を題材にした映画やドラマはいくつかあるが 日本なら生みの親か育ての親か?自分の子供か人の子か?
みたいなところで悩むんだろうけど お国が違うと考え方も違うもので ユダヤ人かアラブ人か
という人種で悩んだりするところが 日本では考えられない話だなって思った。
話としては良い話でした。
pluvia

pluviaの感想・評価

5.0
☆5で足りない ☆10つけたいです。
(受賞歴は、第25回東京国際映画祭グランプリ)

18歳のヨセフは、イスラエルの兵役に就く準備のために血液検査などを受けた。両親はRh −なのに、ヨセフがRh +だと判明したことから湾岸戦争下での新生児取り違えが発覚する…。
病院を通して、息子ヨセフの血縁上の両親(ベザズ夫婦)を紹介されたシルバーグ夫婦…。

ここまでが開始20分程だと思うのですが、シルバーグ夫婦とベザズ夫婦が出会った瞬間に、もう胸が締め付けられます。ベザズ家の妻ライラのヒジャーブ…ユダヤ人はユダヤの母から…なんたる悲劇、割礼まで済んでいるのに。
しかも、これで終わらないのがテルアビブ。

しかし愛ある作品で、音楽も良く、中東のリゾート地である街も美しいのです。
二つの家族には同じ歳くらいの妹もいて、真っ先に打ち解けるのは妹同士。


ユダヤ人とアラブ人(パレスチナ人)、見分けられないのかな? と一瞬でも思った自分を諌めました。
ここ味噌です。
シルバーグ夫婦は、夫の両親がフランス人で、妻はフランス出身と語られます。先入観をもって顔立ちを見ると、夫はアルジェリア系やモロッコ系に見えます(鑑賞後にWikipediaで調べると夫役Pascal Elbéは、家族がアルジェリアからのユダヤ系移民とのことです)。
ベザズ家の夫サイードも姉がパリ(ベルヴィル地区)にいる設定で、ルーツは語られませんが、子供の見分けがつかない理由には充分頷ける容姿だと思います。


映画は、全てのシーンが見せ場の連続でした。
不条理を受け止められていない最中に、「誰のせいでもない運命よ、神のお導きを」と二人の母が言った「神」は違うはずなのに、同じ想いを共有できている瞬間に救われる気持ちになります。
更に、台詞がないゆえに伝わってくる場面も多いです。二人の父親が一緒にカフェにいるシーンや、亡き三男の写真の場面なども。何よりもヨセフとヤシンが並んで歩く姿を観ていると、ユダヤ人らしさパレスチナ人らしさって何だったのかと次第に全く分からなくなってくるのです。
そしてテルアビブが美しいからこそ際立つ、分離壁のあるWest Bankの閉塞感。

終盤、カミュの3番目の『異邦人』?と思ったのは単なるデジャヴ? からの、まさかのラスト。


関連作品
•イスラエルは18歳になった男女に兵役義務があり、『兵役拒否』(objector)というドキュメンタリーもあるようです。
•『バンクシーを盗んだ男』
アラブ人とユダヤ人で赤ちゃん取り違えが起き、18歳にして真実を知る青年2人とその家族を描く。

産みの親より育ての親というし、もう真実は闇に葬って当人たちには何も知らせず生きてきゃいーんじゃーん⁉︎て思ったけど、やはりアラブ人とユダヤ人となると宗教的にそうは行かないみたいだ。
血を重んじるんですね…

嫌な予感が若干的中したが、結果的に大団円で良かった。
佳子

佳子の感想・評価

3.7
ボナペティ!

18年間愛して育てた息子が実の子で無かったら…。

僕はユダヤ人です。
いいや、生まれもって決まっているのだ。
君は違う。
自分の芯であったであろう教会から締め出されるシーンに考えさせられた。

結局自分というのはなんなのだ。

が、2つの家族と取り違えられた子達がたどり着く結末が良かった。

そう、結局は与えられたその人生をどう生きるかなのだ。

2022-136
y

yの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

18年間育てていたのは自分たちの子ではなかったという衝撃がとても大きい。二組の両親が事実を告げられるシーンは台詞もほとんどなかったけれど、複雑な心情が強く伝わってきて涙しました。

その後、それぞれが必要な時間を要しつつも前を向き歩み寄ろうとする流れがとても良かったです。
ヤシンがヨセフの家の前で、ヨセフが突然ヤシンの家に訪れた時、それぞれの実の母親と触れたシーンが印象的。パレスチナ側にヨセフを迎えに行くヨセフの父親にもぐっときました。

それにしてもヤシンの兄は小さい。あれ程仲の良かった弟に対してあんな風になるのは、イスラエルに対する憎しみの大きさか、戸惑いの大きさなのか‥真意はよく分からなかったけれど、そんな息子に、あなたは本当は心の広い人よと言いながら抱きしめる母親に頭が下がる思いがしました。

いくつもの視点で、家族、信仰、紛争と様々な問題が描かれているので考えるきっかけを多く貰える作品だと思います。

このレビューはネタバレを含みます

パレスチナとイスラエルに住む夫婦の18歳になる息子の出生時の取り違え。愛おしい育ての息子もお腹を痛めた実の息子もどちらの親も大切に思う。宗教や紛争のある国のため家族にとっては大問題。日本では在日の子だったというくらいの感覚だそう。でも両者ともいい両親でどちらもウェルカムなので良かった!
necoko19

necoko19の感想・評価

4.0
赤ちゃん取り違えってありがちだけど、人種や宗教が絡んでいてとてもつらい。パレスチナの家族を訪ねてみんなで歌うとことか泣いちゃった。
CharlieZG

CharlieZGの感想・評価

3.5
湾岸戦争の混乱で生後まもなく取り違えられた2人の息子の話。
取り違えられた二つの家族はイスラエルとパレスチナ。
パレスチナ人として育ったヨシンとイスラエル人として育ったジョセフ、対立する民族同士の苦悩と葛藤を抱えながらも、本来の血筋と互いの文化を受け入れて前へ進もうとする強さが、中立な目で描かれ温かみを感じた。
良作です👍✨✨
mh

mhの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

子の取り違えが題材のホームドラマなんだけど、お互い憎み合ってるイスラエル人のパレスチナ人の間で起こったいう設定。
徴兵検査で発覚してからの転がりがめちゃめちゃ良い。
ふた家族それぞれの状況をやってくれるんだけど、似たようなプロットはなく、最後までずっと面白い。
登場人物はみんな賢いのがいい。
•ほっとけば勝手に仲良くなる子どもたち。
•いい子は少し悪く、悪い子は少し良くなる。
•ユダヤ人じゃないなら続けるの無理だよとラビに言われる残念なユダヤ教。
などなど、いいプロットがいっぱいなんだけど、クライマックスのみんなで合唱が問答無用で素晴らしい。
たとえテクニカルだとしても、これやられたらもう降参するしかない。
ハッピーエンドにした結果、ちょっとリアルじゃなくなってしまったという側面もあるんだけど、これはこれが最適解な気がすんね。
面白かった!
マリエ

マリエの感想・評価

4.0
全員の表情がとても良い。創世記のイサクとイシュマエルにたとえた言葉の登場のさせ方が秀逸。
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