もうひとりの息子の作品情報・感想・評価・動画配信

「もうひとりの息子」に投稿された感想・評価

かえで

かえでの感想・評価

3.8
あってはいけないお話
それもイスラムとパレスチナ人
母親はやはり母親
状況をすぐに溶け込み
本当の我が子を愛することができた
父親は体裁を守るのに必死で子供の前で素直になれない。
戦争も男のプライドなのかもしれない
もっと素直になれば
マシになるかも…

衝撃だったのは
今まで、信じていた宗教に裏切られたこと…ユダヤ教って難しい

だったら神様は最初からいないんだってなる

ラストはパレスチナ問題の希望
そうなってほしい

このレビューはネタバレを含みます

耐え続けられるかどうかであって
乗り越えられないから試練なんだよ

このレビューはネタバレを含みます

「そして父になる」のような映画かなと思ってみました。
状況はより複雑。国籍も言語も宗教も違った、自らのルーツに向き合っていく2人とその家族。
文化的背景や政情などの前提知識があればより興味深いものだったかもしれない。
実際こんなに良いお話になるとは思えないけど、映画としてはGOOD👍
取り違えというただでさえヘビーな問題に人種や宗教が絡んで大変な内容だった。しかし重苦しくなりすぎることはなく、テーマのわりに描き方は爽やかだったので心折れることなく鑑賞できた。
それらの問題にもっとくわしければより感動できたと思う。
あや

あやの感想・評価

4.0
「そして父になる」は感情的に嗚咽した記憶があるので
心して見たけど、
そこまでにはならず、
逆に静かにもっと深いものを感じられる
いい映画だった。

私の関心ど真ん中が舞台になっているのもあり
イスラエルのテルアビブと西岸地区の風景…
すぐそこに住んでるのに、
その生活と文化と宗教と民族、何もかもが違うこと。

自分の本来の親や生活があっち側だったら…。

その当事者の息子たちが悲観的になりすぎず、
受け入れて、繋がりを持って、次第にみんなが家族になっていく姿がとてもよかった。

他人でも、そうやって愛情をもって、
違いを受け入れて尊重して、
イスラエルの地のユダヤ人もパレスチナ人も
平和に暮らせる未来はないのだろうか。
本来そうであったように。。
「テルアビブに暮らすフランス系イスラエル人の家族。18歳になった息子が兵役検査を受けた結果、実の息子ではないということが明らかになる。湾岸戦争で混乱していた18年前、生まれた病院でパレスチナ人家族の赤ん坊と取り違えられていたのだ。2人の息子たちが動揺し、2人の父が葛藤するなか、2人の母は……。」
(サイトより…あらすじ)

子どもの「取り違え」というテーマの
映画は珍しくは無いけれど
この作品はそこに
対立する民族・宗教という問題が
重なってくる

世界で最も解決が難しい紛争と言われ
70年以上対立が続いている
パレスチナ問題

片方は高い壁に囲まれた
パレスチナ人居住区に暮らし
もう片方は壁の外で
経済的にも生活水準も高い
自由な生活を送る

元は同じ土地に暮らしていたのに
今は
侵略者と被侵略者として
宗教も文化も言葉さえ違う
憎しみの対象として
対立する民族

お互いの両親の混乱は当然ながら
取り違えられた二人の息子が
18歳という年齢なので
息子当人の
自己のアイデンティティについての
混乱・葛藤は強く
対立する民族意識や
戦いの現実の中で
私たちには想像もつかない苦しみ
となる

パレスチナの若者の
自爆テロのリアルを描いた
「パラダイスナウ」(2005)の
主人公たちと
ヤシンの兄の姿が重なる( ; ; )

民族紛争の
終わりの無い憎しみ・哀しさを
法廷で証明した
「判決ふたつの希望 」(2017)も
併せてオススメ🙏

現実はこの映画のように
美しくは終わらないだろうと思いながらも
とりあえず
「理想」を掲げなければ
理想には近づけないという
現実を思い知る
AOI

AOIの感想・評価

3.8
【18歳の息子は実の息子ではなかった×2家族】

子供を取り違えられただけでも、大問題なのに、宗教や人種が絡むから、その苦悩は計り知れない

良くも悪くも、日本人には自身の身に置き換えて考えることは難しいが、こういう場合、往々にして男性家族の方が受け入れられないのは何故だろう

中東戦争に限らず、戦争という圧倒的な暴力が正当化されるはずがないのに、あたしゃ悲しいよ

思想の違いはあれど、若い当事者たちの関係性が、中東和平への小さな光のようにも見えた
tton

ttonの感想・評価

4.1
外国版そして父になる。民族も宗教も違うから余計にややこしい。けれど今だからこそ見て良かった。とても良かった。
同じテーマを扱った「そして父になる」はタイトル如く父親の成長物語。
壁となったのは家族間の経済格差、社会格差。乗り越えられそうな問題だった。

対するこちらの中心は取り違えられた子供。
18歳の彼等がアイデンティティーを探る物語。
ただこちらの障壁はパレスチナ問題。
実在する壁の"こっち"と"あっち"での民族問題。
日本人には到底想像つかない世界。
映像化そのものに色々問題がなかったのかも気になる。

当事者のもう一人はヤシン。
ヤシンの父親は元々はエンジニアだが、現在は修理工。
ヤシンは優秀でフランスの大学医学部の入学資格を取得していた。

割と早くから心通わすヤシンとヨセフ。
彼等を取り巻く社会環境のせいか、18歳にしては成熟してる。
それでも半端ない葛藤を繰り返す。
民族問題を彼らなりに咀嚼して正面から答えを探る姿。
それは双方の家族に波及していく。
当初は"不在"だった二人の父親のスタンスが象徴的。

"壁"を隔てて憎悪する二つの民族。
融和のきっかけは案外このドラマの延長かも知れない。

まだ"壁"はあるけど"希望""未来""平和"は共有していこう。
俺様はそんなメッセージを受け取りましたよ。
安易かな。
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