オープニングクレジットで古今の映画の美女のその手の映像を集めてみせて、自分らの方向性はこれ!これなんだよ!と指し示し、映画自体も砂漠に乗り付けてくる谷間あらわな美女三人組が車のトランクに押し込めてきた組織の男の口を割らせてのお宝掘り出しを企んでといういかにもラス・メイヤー的なシチュエーションに始まる。
そして、ヒロインらが砂漠を掘り始めれば肢体をくねらせスコップふるう様や、お互いに水掛けあってきゃっきゃする姿をスローで、そして、時に反目しあい、催したらいたしたりになりかけたりな様をば執拗にとらえる確信犯設計。
さらになぜこんな事態を招いたかを時間幾度もさかのぼり、明らかにしていく語り口もなんか繰り返されるほどに楽しくなってくる。
惜しむらくは途中、襲撃掛けてくるゴーゴー夕張ライクな刃仕込みヨーヨー使いなキンキが栗山千明と比べると制服的な格好なのに大分ご高齢。東洋人なら若く見えちゃう向こうの皆さんと違う我々の視点からはやや残念なキャスティングな点で有ろうか。日本語台詞も棒読みだしね。
ま、個人的にはこの映画、好物です(爆)。