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小さな悪の華のaのレビュー・感想・評価

小さな悪の華(1970年製作の映画)
3.9
体は小さくも罪の限りなく大きい。
公開時のキャッチコピーは「地獄でも、天国でも、未知の世界が見たいの! 悪の楽しさにしびれ 罪を生きがいにし 15歳の少女ふたりは○○に○を○○○」(○はネタバレなのでWikipediaを見ないことをすすめます)
その過激すぎる内容からフランス本国では上映禁止になった作品。
15歳の少女、黒髪のアンヌ、金髪のロールが主人公。この二人の行動や考え方が全く理解、納得、共感できず、上映禁止も頷ける内容だった。喫煙、飲酒はもちろん、大人の男性を誘惑する(なのに実際に襲われたらめちゃくちゃ嫌がる)など、異次元なまでにぶっ飛んでいる二人。観客に感情移入してもらおう、とか、人生にプラスな影響を与える映画、なんて監督は考えてないのだろう。
とにかく、疑問しか出てこず、動機も全く分からない。そんな意味では非常に挑戦的な作品。
少女二人の笑い声と常人には出来ない行動の数々を融合させた問題作。ラストシーンもしばらくは頭に残る、不快で嫌な後味。刺激的な作品であることは間違いないので見たい方はおすすめ。

「罪を犯すことが使命。身も心もサタンに捧げる。」

やっぱり分かんねぇこの二人。
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