しんたにゆき

小さな悪の華のしんたにゆきのレビュー・感想・評価

小さな悪の華(1970年製作の映画)
2.0
フランスには汁臭い冷めたミルクの悍ましさがある。
少女の頃の狂信。
女同士の息の詰まる閉塞感と互いが一心同体に溶け合ったような境界の消滅のしようと言ったらものすごいものがあった。男の子より男の子とした話を女同士で再構築するのがすきという女。
そういう女だったらテルマとルイーズになれたかもしれないのに彼女らはクソガキで、スポーツブラを卒業したばっかりでワイヤーも入っていない真白のブラジャーを嬉しげに見せびらかして草の上を跳ねているし、自分たちのどこに穴があいているのかも知らない。
でも悪いことばっかりしちゃう。
映像美は確かにあったけれど、内容が伴っていなかったナ〜