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永遠の0のelvisのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
3.4
特攻隊として死んでいく若者の儚い命を描いた映画で泣こうと思ってたけど、なんだか違ったし、安易に考えて見たことを情けないと思った。

この映画は特攻隊員の感情はもっと複雑で人それぞれの背景があって、っていう話で。
でも時代や状況が今と離れすぎていて感情移入できないところが結構あって、
正直どの辺がヒーローだったのかしっくり来てない。けど最後はやっぱり死なないで欲しいと思った。
中だるみするけど、生きようとする熱が伝わって、たまにじんわり来る。

ただ次第に戦争の真実を語れる人がいなくなって、戦争に対するイメージがどんどん偏って希薄していくんだろうなと、危機感を訴求する映画なんだと思った。語り終わった後のおじいさん方の表情がみな安堵だったのが印象的。胸のつかえが取れたんだね、きっと。

桑田佳祐の、映画の内容にただなぞっただけの歌詞が最近目立つのは気のせいか。コブクロとかの方がもっと世界観膨らませるような。
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