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メモリー・キーパーの娘のyukoのレビュー・感想・評価

メモリー・キーパーの娘(2008年製作の映画)
3.0
全米ベストセラー小説の映画化。
妻が産んだ双子のうち男の子は普通の子だった。しかし、女の子の方はダウン症。
嘗て自分の妹も障害児で、亡くしてしまった心の傷を持つ医師でもある夫は、妻には死産だったと嘘を告げて、看護師に命じて 密かに施設に送る。
看護師は劣悪な施設の環境を目の当たりにし、その愛らしいダウン症の赤ちゃんを連れ帰り、我が子として育てる。
看護師の夫も、心から娘を可愛がって、彼女は障害を持ちながら幸せにすくすくと成長してゆく。
医師の妻にグレッチェン・モル とても美しい女優さん。
忙しく家庭を顧みない夫に苦悩する妻と母親を上手く演じていたと思う。
看護師の役にエミーリー・ワトソン。大好きな女優。
可愛い瞳の奥の強い意志を持った女性を 上手く演じていた。
ダウン症の少女を演じていた女の子も素晴らしかった。
それぞれの思いを抱えているものの 悪者は誰も出てこない。
ただ人である以上、どうしても抱えてしまう不安や寂しさ。
そして愛する者への変わらない思いをたんたんと描き出している。
ラストのシーンは名場面だと思う。
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