イチロー51

最愛の大地のイチロー51のレビュー・感想・評価

最愛の大地(2011年製作の映画)
3.2
アンジェリーナ・ジョリーが、初監督を果たした社会派人間ドラマ。
1990年代に泥沼化したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を舞台に、恋人でありながら内戦により敵になってしまったボスニア人女性とセルビア人男性の愛の行方を描く。
同紛争で人間の盾として使われ、虐げられた女性達の悲劇に基づく物語。

虐げられてきた女性という部分に引かれたのだろうが、初監督作にしては随分と挑戦的な題材を持ってきましたね。
大変にヘビーな作品なので、映画としてエンターテイメント的な要素は微塵もありません。
映画の最後は、愛は民族の壁を越えられなかった様子が描かれています。
負の歴史の重みを感じる一作となりました。