アンタレス

ウォッチメンのアンタレスのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
3.5
米ソ間の緊迫が続くなか、陰から歴史に介入する存在、ウォッチメン。そのメンバーの一人である"コメディアン"ことエドワード・ブレイクが殺害される。この事件を巨大な陰謀の発端と考えた"ロールシャッハ"はかつてのウォッチメンのメンバー達に警告するため、行動を開始した。


DCならではというか、独特の陰鬱さを醸すヒーロー映画。『Vフォー・ヴェンデッタ』とか好きな人には割りとおすすめできる作品だと思う。
一口にヒーローや正義といっても、すべての人が同じ物を見ているかと言えば、否である。それはウォッチメンのメンバー達も同様で、皆が正義を掲げつつも、優先順位や視点、立場の違いから袂を別ち対立するまでに至る。この構図はシンプルに面白い。
冒頭で死亡したコメディアンや主役のロールシャッハ、そして異彩を放つドクター・マンハッタン等、ウォッチメン達のキャラはかなり濃いのでそこも良かったと思う。
ヒーロー作品にドラマ性を融合させた良作だった。
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