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センセイの鞄のmmkのネタバレレビュー・内容・結末

センセイの鞄(2003年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

原作どおりにトントンと進んでたのに、最後の号泣でなんか台無しだった。月子さんはあんな泣き方を人に見せる(すなわち視聴者に見せる)ような人じゃないよ。そこは観る側の想像に委ねてほしかった。蛇足のようにキョンキョンのあの泣き方がこびりついてしまった。

月子さんのイメージとキョンキョンはちょっとズレを感じてしまって、もうちょっと女っぽさを抑えめのイメージにしてほしかった。あれでセンセ〜と連呼されると安っぽいお水の雰囲気が、、、
キョンキョン自体は魅力的で、あれぐらいの妙齢の役を今回のような設定で演じきれる役者って他にあまり思い付かない。やっぱホントに妙齢でちょっとスレた感は欲しいから。

原作でセンセイが月子さんに交際を正式に申し込むシーンが好きだったけど、お昼間の公園のベンチじゃなくて居酒屋になってたのが残念だった。アルコール抜きで白昼堂々というのが良かったのに、あれじゃ行きずりのカップルじゃないか、全く。

まぁ映像化が難しいながらも健闘したと思います。セットや服や小道具などはとても良かったです。演出家が男性じゃなく女性だったらまた違った作品になったのかも。
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