夜

ムード・インディゴ うたかたの日々の夜のレビュー・感想・評価

5.0
2023年初鑑賞映画は大好きなミシェル・ゴンドリー作から!
あまりに独創的な美術が詰め込まれた映画なので大凡10年前の公開当初に見たぶりだったけど全体の映像がしっかり脳裏に焼き付いてたので、答え合わせのような時間だった。

そして何度見ても心躍る映像体験をさせてくれるミシェル率いる美術映像製作スタッフ凄すぎる…まさに"夢の国"って言葉がピッタリ。
そして本当に、全てが夢だったら良いのにと思うほど見進める程に胸が締め付けられる…お正月の弛んだ頭に針を刺すには丁度良かったかも🪡

当時、ミシェルの頭の中を覗かせて欲しい!と本気で思ったけど一応原作という名の指示書がある事に今更気づいた。
と、同時にART-SCHOOLを思い出して何だか総じてノスタルジーな気持ちに
----
後日、岡崎京子作の同名漫画を読んだ。彼女独特の90sルックが目を引くな、と思ったらまさか当時のCUTiEで毎月連載されてたらしい…なんとも文学的な…

映画では全てが輝きながらポップなユニークさを持って進んでいったけど、文字で表すとか登場人物たちが漏れなくフランス人的思考そのものな事に気付かされる。
あと、コランが人を愛する事に飢えている描写が顕著なのが印象的だった。
みんな恋人が居るのに、僕には居ないなんて耐えられない!なんて泣きじゃくるのには驚いたけど若さ故だな
夜