そんなに期待してたわけではなかったんだけど、予想外に良かった。こういう拾い物的な感じで良い映画と出会えると嬉しい。
生前は分かり合えなかった二人がいて、一方の死後、その足跡を追いかけるうちに理解していく。という物語は、いくらでもあるし、正直言って、この作品がその中で特別に異彩を放つ個性があるというわけでもない。
ただ、この作品はとにかく丁寧だ。
際立った個性はないかも知れないけど、一つ一つのエピソードや、場面を丁寧に描いてる。ただ、過剰に説明的になっていない。バランスが絶妙。
あと登場人物の中で悪い人が出てこないこととか、ラストの余韻の残し方とか、いろいろと僕の好きな要素の多い作品だった。
