パンカ

野獣死すべしのパンカのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
4.0
最近映画を観てる最中に「なんで俺この映画選んだんだろ?😓」と思うことが多い。観る前の期待と違うことが多いから、かな。そして、胸糞ビギナーである自分は、裏切られた気分になることが多いから、かな。

でもこの映画に限って言えば、松田優作の存在感に触れてみたかったから!と観たい理由はハッキリしてた。ハッキリしてたのに「なんで俺この映画選んだんだろ?」「なんで俺この映画観てんだろ?」と思いながら最後まで見続けた。
決して好みの映画ではなかったから。でも、目が離せなかった。胸糞度けっこう高かったけど。

監督さんはこの映画で何を撮りたかったんだろ?ラストシーンに象徴されてる・・・松田優作だ!
まさに野獣死すべし!ぶっ壊れた松田優作に始末をつけるとこを撮りたかったのだろう。
裏話や事情をサッパリ知らないので違ってたら申し訳ないけど・・・あくまで想像だけど、ストーリーや脚本なんて松田優作がどんどんぶっ壊して行ったんじゃないのかなぁ・・・

前半の静かに狂ってる主人公は嫌いじゃなかった。でも、鹿賀丈史演じる真田が彼女を殺してからくらいかな?主人公の狂気に熱が加わり出す。そして加速する。振り切るように、惹かれつつあったヒロインを射殺する。
サイコパスだかソシオパスだかフリークだかパラノイアだか知らないけど、後半、主人公の熱量が半端ない。まさに「野獣」。

・・・と言うか「主人公」は完璧に松田優作の狂気に乗っ取られてた。主人公を演じるんじゃなく、乗っ取る役者。初めて観た気がする。😰

自分のエネルギーが低い時期に観る映画じゃなかったなぁ。
なんで俺、この映画選んだんだろ?
松田優作の存在感に圧倒されてクタクタになりました。😅
パンカ

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