野獣死すべしの作品情報・感想・評価・動画配信

「野獣死すべし」に投稿された感想・評価

映画 野獣死すべし(1980)
監督 村川透
主演 松田優作

神映画観てしまった。松田優作マジで凄い!大好き!元戦場カメラマンな犯罪へ道を染めるまでの道のりを描く。この映画名シーンの沢山あってやばすぎる尊い。リップヴァンウィンクルの物語を語るシーンが素晴らしすぎる。あのジワジワ感たまらん!

前半から後半にかけても盛りがり度半端ない。狂気じみた男の銀行襲撃計画、人殺しをしていく様子、仲間の男もドン引きするくらいのヤバさ。電車から逃走して廃墟まで逃げるシーン、オーケストラを後にして階段を降りていくシーン、幻覚を見ている元カメラマンの伊達が今まで戦場で撮ってきた写真、見てきた地獄をその場でまた体感しているまるで本物の経験者のようで、あまりの凄さとヤバさと狂気さに観ているワイも声を出して「うおほほほほ」って言ってしまった。

あと、サイレンサー銃で試しに撃ちたいシーンはスタイリッシュすぎてイケメンか?イケメンなのか?イケメンだわ!その後知らんぷりして去るのはかっこよすぎ!もうだめだかっけぇ!!

まさにハードボイルド映画。松田優作かっこよすぎです。ワイが女だったら確実に惚れてる。やばいっす(尊)
オレ様

オレ様の感想・評価

4.5
これは、すごい
すごいわ
タクシードライバーはある意味記号として電車の音で煽ってくるわけだけど、これは状況音でもある。且つそれだけじゃ終わらんよと言わんばかりに音楽も使って3パターンくらい?いやぁすごい。音の演出がとにかく上手い。
急に狂気じみてく松田優作もごちゃまぜな作風も全部ご馳走様で良いと思える良作。
フラメンコやりたい
swansong

swansongの感想・評価

4.1
リップ·ヴァン·ウインクル…
こびとに何ていう酒をもらったんだ?
できれば俺も呑んでみたいなぁ。
( ハァハァぜぇぜぇ…)

覚えてます。
ラム、クァントロ、それにレモンジュースを少々、シェイクするんです。
わかりますか?

… X…Y…Z!

そう、"これで終わり"って酒だ。(カチッ)


このロシアンルーレットのシーンに漂う緊迫感!
いや~、久しぶりに観たら面白かった。


痩せ衰え、表情が死んでいる狂暴な29歳。

まるでロバート·R·マキャモンの短編小説"夜襲部隊"みたいに、平和な街に紛争地域の地獄を引きずってきた蒼白い獣。

取り乱し、嘔吐し、どしゃ降りのなかを転げ回る狂ったシリアルキラーだけど、スーツ姿はビシッとキマってる。(← ボキャブラリーが昭和。死語とも言う。)

カッコ悪くてカッコいい。

こんな伊達邦彦は、きっとこの映画でしか観られませんね♪
大藪春彦の原作に登場する伊達くんは、バッキバキのハードボイルド野郎ですから。

松田優作の大胆な解釈と入念な役作り、そしてこの作品に注いだエネルギーはスゴいと思います。

いっぽう、そんな伊達邦彦を執拗に追い続ける警視庁捜査一課の柏木刑事を演じた室田日出男もなかなかの存在感。
この人はたしか、渡瀬恒彦主演の"和製SPEED"こと"狂った野獣"では、ダーティハリーのパロディに体を張ってましたよね♪

"アーレキュイジーヌ!"の鹿賀丈史は、ここらへんが銀幕デビューでしょうか。

小林麻美はショパン繋がり?
資生堂のマイピュアレディのCM、好きでした。

もしも俺が伊達邦彦だったら、銀行強盗なんかさっさとやめて、小林麻美と付き合っちゃうけどな~。(笑)
松田優作ヤバすぎて、まさしく怪物
あの目がいっちゃてて怖かった。
素晴らしいアクションに加え、技巧的に萌えるポイントが余りに多い
・狙撃練習シーンのダッチアングル
・普段注目しないスピーカーのクローズアップ
・コンサートを聴く2人の横顔の重なり
・電車内のシーン、窓に反射する街灯と男たちのシンクロ
・ラストシーンの監視カメラ風の客観への切り替り…

真田の「何処に地雷があるか解らないヤバいやつ」感も良い

雷鳴と銃声/性行為と殺人の快楽の様な分かりやすいメタファーは、大衆に「良質な映画を観た」と思わせる有効な手段
「『これで終わり』って酒だ!」でお馴染み松田優作版『野獣死すべし』。
神話的な演出に浸ったのか、やや難解。と言っても松田優作の演技力が怪物で物語関係なく楽しめて最高ですね。ただのファンの意見ですが。
るい

るいの感想・評価

4.0
狂気の優作さん
今日観る映画をいつものようにU-NEXTで探してて、たまたま家族ゲームだったり蘇える金狼だったりを見つけてそういえば松田優作さんの出てる映画作品て全く観たことがないなと思ってこの作品を視聴。
自分の中での松田優作さんって太陽にほえろのジーパンではなく、大都会Part IIの徳吉刑事(トク)なんですよね、もうカッコよくて大好きで、自分はもうトクのイメージしかなかったな。だからこそ主人公、伊達のようなヤベェやつの役をやってる優作さんは最初からスゲェって初めて思った。トリックというか彼の頭の中で考えてることや行動が本当面白怖い。鹿賀丈史さん演じる真田との関係、恋人をも彼に殺させる。そして美学みたいなのを真田に言い聞かせるシーンとかも凄かったな。そして狂気でしかない怒涛の後半。銀行強盗のシーンがかなりリアルだったな。こういうシーンってやっぱりベタだから色んな作品を観るとフィクションって分かりやすいじゃない、響き渡る悲鳴から何まで観てるこっちもハラハラした。彼を追う刑事、柏木とのやり取りも面白かったな。何気ない感じから始まって、ラストに行くにつれての会話の変化、列車内での尋問シーンもかなりハラハラした。ロシアンルーレットはヤベェよ、伊達が1番怖い人間だって確信したシーンだったなあれは。なんであんなに淡々と殺人を重ねて逃げられるんだよ。本当に怖かった。松田優作さん関連の作品でまず観るのには確実にレベルが高かったかも。それほどラストに行くにつれて衝撃的だった。とにかく優作さんの演技をかなり楽しめる内容だったのは間違いないです。
050さん

050さんの感想・評価

5.0
ハードボイルド路線の角川映画。
松田優作主演なので、結構お洒落でチャラけたアドリブが多いのではないか?と思えばそんなことはなく、むしろ陰湿めいていてどこまでも奇妙な演技を見せつけられる。今までの松田優作からは考えられぬ狂気を帯びた顔付きは忘れ難い。ある意味で「タクシードライバー」の日本版とも言える雰囲気映画で、実は「ジョーカー」よりも前にタクシードライバーをアップデートしていたのではないかとも思える。初演技とは思えない小林真美にも必見。あと松田優作の声がもはやサントラ。
パンカ

パンカの感想・評価

4.0
最近映画を観てる最中に「なんで俺この映画選んだんだろ?😓」と思うことが多い。観る前の期待と違うことが多いから、かな。そして、胸糞ビギナーである自分は、裏切られた気分になることが多いから、かな。

でもこの映画に限って言えば、松田優作の存在感に触れてみたかったから!と観たい理由はハッキリしてた。ハッキリしてたのに「なんで俺この映画選んだんだろ?」「なんで俺この映画観てんだろ?」と思いながら最後まで見続けた。
決して好みの映画ではなかったから。でも、目が離せなかった。胸糞度けっこう高かったけど。

監督さんはこの映画で何を撮りたかったんだろ?ラストシーンに象徴されてる・・・松田優作だ!
まさに野獣死すべし!ぶっ壊れた松田優作に始末をつけるとこを撮りたかったのだろう。
裏話や事情をサッパリ知らないので違ってたら申し訳ないけど・・・あくまで想像だけど、ストーリーや脚本なんて松田優作がどんどんぶっ壊して行ったんじゃないのかなぁ・・・

前半の静かに狂ってる主人公は嫌いじゃなかった。でも、鹿賀丈史演じる真田が彼女を殺してからくらいかな?主人公の狂気に熱が加わり出す。そして加速する。振り切るように、惹かれつつあったヒロインを射殺する。
サイコパスだかソシオパスだかフリークだかパラノイアだか知らないけど、後半、主人公の熱量が半端ない。まさに「野獣」。

・・・と言うか「主人公」は完璧に松田優作の狂気に乗っ取られてた。主人公を演じるんじゃなく、乗っ取る役者。初めて観た気がする。😰

自分のエネルギーが低い時期に観る映画じゃなかったなぁ。
なんで俺、この映画選んだんだろ?
松田優作の存在感に圧倒されてクタクタになりました。😅
notebook

notebookの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

伊達邦彦は、戦場カメラマンとして世界各国を渡り歩き、帰国後は翻訳の仕事をしていた。普段は優雅な日々を送るが、戦場で目覚めた野獣の血を抑えており、冷徹無比な頭脳の持ち主でもあった。ある日、大学の同窓会に出席した伊達は、その会場でウェイターをしていた真田に同じ野獣の血を感じ、仲間に入れて銀行襲撃を企む…。

「蘇える金狼」の大ヒットに続き、松田優作主演で、大藪春彦の処女小説を映画化した作品。
原作に対する大幅な改編を成さねば表現し得なかった、松田優作の鬼気迫る演技は、間違いなく一見の価値がある。
個人的な印象で言えば、松田優作が本当に演じたい役をとことん演じきった、最初の一作だ。

原作、大藪春彦の長編小説「野獣死すべし」は、戦争中の暴力の中で少年期を過ごした少年が、心に闘争を抱えたまま成長し、戦後を心の赴くままに明晰な頭脳を駆使して戦い抜く物語だ。
ハードボイルドな悪漢の物語である。
そこに描かれているのは、戦争の狂気を自分のものとし、自分を歪めた社会への復讐の為に生きる男である。

対してこの映画の主人公は、ベトナム戦争に従軍したカメラマンであり、その戦場の光景にショックを受けた、単なる「錯乱者」に過ぎない。
戦後の高度成長期に育ち、物質的に豊かになった80年代の日本人で、並の役者が戦争を見てショックを受けた人間を演じたところで、現代のひ弱な坊ちゃんにしかならず、深い表現には達し得なかったと思う。

だが、戦争を体験していないにも関わらず、ここまで戦争の狂気を感じさせ、不気味で怖いと思った役者はいただろうか?

それまでの作品で、松田優作は鍛えられた肉体を随所に披露していたが、この作品ではそのようなシーンはない。
何度も登場するのは松田優作の死人のような目である
これが不気味であり、何ともいえない怖さを醸し出す。
撮影前に、過酷な減量をして、更に頬をこけたように見せる為に奥歯も抜いて挑んだと言われている。
自分自身を限界まで追い詰めて搾り出した演技だったのだろう。
才能だけでは語れない演技に対する情熱に、あの鬼気迫る演技も納得がいく。

エリートが頭脳を駆使して銀行を襲撃するという原作からは離れ、ベトナムの戦場を体験したカメラマン、伊達邦彦が帰国後、死の影に取り憑かれたかのように犯罪を重ねていく狂気のさまを描いている。

この映画の終盤、銀行強盗の後の一連のシークエンスは、正直、意味不明でシュールだ。
ただ明らかなのは、ここに現われた戦争によるPTSDに犯された、伊達の狂気こそ、この映画が描きたかった対象であるだろう。
それは同時に、松田優作が自分の代名詞である肉体と痛快なアクションと決別し、役者として演じたかったモノでもある。

深夜列車のなか、伊達が追跡してきた刑事にリップ・ヴァン・ウィンクルの話をするシーンは、背筋が凍るほどの迫力。
見るからに陰惨な描写は正視に絶えないほどで、年月が経った現在では「そんなに暗い凶暴な想いを抱えているなら、恋をしろ、仕事しろ、家庭を持ってみろ」 と説教しそうになるが、その底無しに暗くナイーブは感性は、今も若者の心をくすぐり続けるだろう。

松田優作は、これまでのコミカルな味わいのなかに凄味を感じさせる「動」の個性を捨てて、奥深く量り知ることの出来ない「静」の凄味を示している。
従来のファンを驚嘆させるとともに、新たな演技の境地を開いた作品。
松田優作の演技だけでも一見の価値がある作品だ。
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