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貞子3D2のすとんこのレビュー・感想・評価

貞子3D2(2013年製作の映画)
1.5
周囲で不審な死亡事件が多発する少女。彼女は呪われた子、貞子の生まれ変わりなのか?って話☆

前作から5年後が描かれます。
貞子の器認定された鮎川茜(=石原さとみ)は、恋人の安藤孝則(=瀬戸康史)との間に娘の″凪″を出産するも、間もなく他界。
よって凪の面倒は孝則の妹・楓子(=瀧本美織)が見ている状態。

誰にも心を開かない凪は周囲からも浮いた存在。そんな掴み所の無い彼女の周りで怪死を遂げる者が続出。「この子、ヤバくない?」と楓子もビビりはじめます。

増殖するリングウィルスの恐怖を描き、″人類総貞子化″が進行する終末世界を暗示していた劇場版「らせん」の続編として前作がありましたが、あまりの内容の繋がらなさに、「どこが続編やねん!?」と憤りを露にしましたが、調べてみると、「らせん」の主人公・安藤満男(=佐藤浩市)の生き返らせた息子・孝則クンだったのですね!ビックリ。
ってことは孝則も貞子の遺伝子を受け継ぐ恐怖の種の一人と言うことになります。

しかし、前作でも本作でもその辺の設定は活かされること無く、只々、状況に振り回される空気のような存在(挙句の果てに最愛の嫁・茜を守ることも叶わず。なにやってんだ)。

前作同様に、思わせ振りな描写の積み重ねだけで、整合性が無いストーリー展開、矛盾を物ともしない開き直った制作者サイドの姿勢に、不快ではありますが潔さすら感じます。

″貞子化″した女医の伸びた髪の毛がシュレッダーに巻き込まれながら襲ってくるシーンをチョットだけワクワクしてしまいました。そこは加点。

一作目、二作目共に、アレは一体何だったのだろう(染谷将太の存在とか)などと観賞後に頭によぎったりするシーンや登場人物などがたくさんありますが、次の瞬間どうでもよくなってしまう、真剣に考察しようという気が起こらない一本(* ̄ー ̄)☆



○キャスト○
安藤楓子:瀧本美織
安藤孝則:瀬戸康史
安藤凪:平澤宏々路(こころ)
鮎川茜:石原さとみ
上村文香:大沢逸美
垣内貢:大西武志
柏田清司:山本裕典
小磯勇吾:田山涼成
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