メイキング映像まで見て、初めてこの映画を観たといえると思う。というくらい、作り方に意味がある。5年前に劇場で観たのですが、テレビでやってたので久しぶりに観たら撮り方が気になってインタビューを発見。
アルフォンソキュアロン監督がインタビューで「技術を見せたかったのではなく、プロット(ストーリー)を伝えるために、特殊な技術が必須だった」と言っていた。
とにかく俳優の動きが、無重力空間で撮られたわけでもないのに、完全な宇宙遊泳を再現しているのがすごすぎる。もちろん宇宙空間はCGだけど、彼らの動きは地球上で、重量のある中で、装置で振り回されながら撮影されている。
撮影は、イマヌエルルベツキ。聞いたことあるなと思ったら、バードマン(とレベナント)の撮影監督で納得!!!
そしてそのプロットとメッセージも、メッセージはシンプルだけど、命の極限を何度も見せられることで、説得力を帯びる。画面には1人か2人しか映らないため、途中から、自分もあの宇宙空間に一緒にいるような錯覚を覚え、「あーっ、そこ気をつけて!!」とか叫びたくなる(笑)
自分が普段悩んでることなんて、ちっぽけなことだなって思える映画。