ファンなら納得の出来映えです。
ただ、良くも悪くもラノベ的作品なので、ストーリーそのものに、深いテーマ性や感動的なメッセージが込められているわけではなく、キャラクター達も、ストーリーを動かすための材料で人間的ではありません。
ここは、好き嫌いが別れる所。
よく、ラノベは薄っぺらいとか批判されますが、そのカテゴリに含まれる作品。
ただし、それは文学的でないという意味であって、つまらない作品や意味がない作品とは同義ではないと自分は考えています。
多くの人に支持されてヒットしているのにラノベ的と言われて批判される作品は、文学的魅力は薄いが芸術的魅力は高いのだと。
音楽で言えば、歌詞と合わせて魅力的な秦基博やaikoなどの歌が文学的だとすると、歌詞がなくても人の心を震わすJazzやクラッシックは芸術的だと思うのです。
では、Jazzやクラッシックが、aikoの曲より薄っぺらいのか？
逆だと言う人の方が多いでしょう。
ラノベ的作品である本作も、観るととてもスカッとします。
映像や音楽、科学的ギミック、予定調和的なテンプレの性格のキャラクターの会話劇……どれも高いレベルで、見ていて飽きません。
見ている間、観客の心を潤し、刺激や安らぎを与えてくれる、文学的ではなくても楽しく面白いラノベ映画と評します。
※スコアの基準
5 ……人生観が変わる
4 ……見ないと人生損する
3.5……映画館で観るべき
3……映画館で観ても損はしない面白さ
2.5……面白いけど、DVDでも良い
2……映画館で観る価値ないが、DVDなら許せる
1.5 ……DVDで観るのも微妙
