Tatsu

パトリオット・デイのTatsuのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.0
この悲しい事件からもう5年です。
忘れてはいけなかった恐怖を思い出させられた感覚になります。
目を背けたくなるシーンもあります。
でもこういう映画は必要だと思います。
状況証拠保全のために放置された子供の遺体に寄り添う警官のシーン、この事件で片足を義足にした男性が再開されたボストンマラソンを完走したシーンは心揺さぶられます。
ただ、本作最後の被害者達のコメントの一部にはなぜこの映画に選んだのかというものがあります。
「この事件では逆に結束する精神を得ることになった。」
良い機会だったと捉えることで勇気づける気持ちはわかります。
でも、この事件は人が起こしたのですから防ぐことはできたはずで、今当たり前のようにある考えや社会の仕組みについて考え直さなければならないと反省する機会と捉えてほしかったです。
破壊や痛みを伴うことで強くなる、成長するというのはこの映画では伝えるべきでないメッセージだと思いました。
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