ゆら

グランド・イリュージョンのゆらのレビュー・感想・評価

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)
5.0
見始めたら一瞬で惹きつけられてしまった。
マジシャンと警察の攻防が見ていて飽きない。
誰が黒で誰が白なのか、最後の最後までわからない。
良いシーンはたくさんあったと思うのだが、
最後の最後で思いっきり度肝を抜かれて、
「おもしろいなぁ、おもしろいなぁ」
と思って見ていたのだが、
驚きのあまり言葉も出ない。
誰にも想像できないような、いや、
想像しないで純粋に騙されて欲しい。
その騙されっぷりはとても気持ちの良いものだから。
最初の方は、
「このマジシャン達は単純に悪いことをしている」
と思って見ていて不快だと思ったのだが。
その気持ちはなくなった。
何より最後の落ちで全てが吹っ飛んだ。
最後のオチよりも前で、純粋にこの映画に満足していて。
おもしろかったで終わろうとしていたところで、
見ている人を思いっきり騙す。
ああ、そうか、
「近ければ近いほど、騙される」
意味がようやくわかったよ。
ああ騙された。ああおもしろい。
ゆら

ゆら