Sunny

タイニー・ファニチャーのSunnyのレビュー・感想・評価

タイニー・ファニチャー(2010年製作の映画)
4.7
恋人と結婚するはずだった主人公オーラは、就職氷河期のさなか、大学を卒業後、一先ず実家に帰ってきたものの、日々に迷走してしまう…というストーリー。

オーラが実家に居場所がないように感じたり、誰が大切な人かを見失ったり、違和感に目を瞑ってしまうせいで男に嫌な目に遭わされたり…10代20代で経験しがちな「生き方がわからない」ことに苦しむ姿があまりにもリアルで心に突き刺さる。

ありのままの自分でいい、というよりは、「自分を信じて惑わされず」という意味で、ありのままの自分を生きることの大切さを改めて気づかせてくれる作品だと受け止めた。

オーラ演じるレナ・ダラムさんが、監督も脚本も務めた上に、母役も妹役も実の母と妹で、実家のシーンも実際の実家というのだから、リアリティと実力が組み合わされた時に作品にもたらされる感情は、迫るものがある。その点も含めて、素晴らしい作品。
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