天馬トビオ

赫い髪の女の天馬トビオのレビュー・感想・評価

赫い髪の女(1979年製作の映画)
3.0
いっしょに所帯を持とうとか、この町を出ていこうとか、そういった前向きなことをいっさい無視して、ただただひたすらに互いの体をむさぼりあい、SEXに溺れる日々。そのやり切れなさ、そのいさぎよさ。

赤く染めた女の髪の毛。赤い下着。男が股間に塗り付ける赤い口紅。こたつ布団から漏れる赤外線ランプの赤い光。釘で打ち付けただけの赤いカーテン……。SEXの間、降り続ける雨、雨……。けだるく流れるブルース……。

ストーリー性皆無の、荒井晴彦+神代辰巳版『愛の嵐』の趣き。
天馬トビオ

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