エイプリル

ブルックリン橋をわたってのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリン橋をわたって(2011年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

観ている間かなりの我慢が必要な映画でした。
まず色々なレビューでも言われているように、テロップ、カメラワーク、映像編集の全てがチープで、開始数分ですでに大丈夫か?という気持ちになります。この辺りは映画ごとに予算の関係もあるでしょうから仕方ないとは思うのですが、肝心のストーリーが個人的に合いませんでした。
「自分は周りより優れている」と信じて疑わない少女が、日常とは異なる場所へ出掛けていき、そこでの出会いやピンチを経て成長するというストーリーで、これだけ読むとそんなに悪くなさそうなのですが、この少女、心の中でいつも偉そうに人のことを批評したり、面接の時にも質問を質問で返すというとてつもない態度を取ったりするのですが、ピンチの時には何もできずに周りに助けられてばかりです。また、この性格は最後の最後までほとんど変わりません。つまり、ブルックリン橋をわたって成長するはずのストーリーなのに、主人公だけは全然変わらず、なんとなく色んな体験をして良いこと風なことを言って成長した気になっているというだけの物語になっているという具合です。この物語の進行も全然意外性がなく、こうなるだろうな、と思ったことを何一つとして裏切ってくれません。
根本的に原作者も映画の制作者も「成長」ということを周囲の人を犠牲にして何らかの教訓を得ることとして捉えてしまっている節があります。そういう感性が一致している視聴者しか楽しめないのでは?という映画です。外国に行って自分探しをする!というタイプの人にももしかしたら会うかもしれません。
ニューヨークの街並みを見たい人にもおすすめかも…と思ったのですが、ニューヨークという街も特段映画のロケーションとしては珍しい場所ではないので、ニューヨークを楽しみたいのであれば他の映画の方が良いです。
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