アンタレス

アメイジング・スパイダーマン2のアンタレスのレビュー・感想・評価

3.5
スパイダーマンとしての活躍は日に日にニューヨークの人々に受け入れられてきたが、恋人であるグウェン・ステイシーとの関係には深い悩みを抱えているピーター・パーカー。
ピーターは高校の卒業と、親友であるハリー・オズボーンの帰国を皮切りに、様々な選択を迫られることになった。


スパイダーマンのワイヤーワークは確実にレベルアップしており、その点は満足できる。ヴィランとして登場したエレクトロの迫力も充分だ。
また、両親や恋人、親友のことなど様々な選択を迫られ、悩み苦しむピーター・パーカーは良かった。スパイダーマンの魅力は若さゆえの未熟さであり、悩み成長するヒーローだという部分だろう。その点はかなり丹念に描いていると思う。
しかし、サム・ライミ版と比べ、親友であるハリー・オズボーンとの関係が深く描かれていないのが一番の問題だと感じた。サム・ライミ版では、シリーズ1作目からピーターとハリーの友情を描き、3作目にしてようやく対峙するのだが、今回は1時間少々で二人の繋がりを無理やり表現しようとして失敗したような印象を受ける。
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