犯人です

降霊 KOUREIの犯人ですのレビュー・感想・評価

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)
3.8
—《日本ホラー作品視聴週間》—
 2022.08.015~2022.08.22


【あらすじ】
少女誘拐事件に便乗し、有名になろうとした霊能力を持つ主婦とその夫の破滅を描いたホラー。監督は「回路」の黒沢清。マーク・マクシェーンによる原作を、「セカンドチャンス/エピソードII」の大石哲也と黒沢監督が共同で脚色。撮影を「死者の学園祭」の柴主高秀が担当している。主演は、「回路」の役所広司と風吹ジュン。尚、本作はテレビ・フィーチャーとして制作、99年9月28日に放映されたものを劇場公開した作品である。16ミリからのブローアップ。(映画.com参照)

『良い点』
・夫婦から神主までキャストの演技が光る
・幽霊の写し方が巧み
・夫婦のたくらみと壊れ方が怖い

『悪い点』
・ファミレスの霊のCGがチープ
・誘拐からの展開が強引すぎる

(まとめ)
元は関西テレに制作の黒沢清ドラマ作品。
評判が良いため、再構成し劇場版になったようです。
個人的にジャンプスケアのない典型的なJ-ホラーの中ではだいぶ怖い方だと思います👍👍
どうしても見えてしまう幽霊の写し方が巧くて恐怖を煽ります。ですが、ファミレスのとあるシーンだけCG感満載で笑ってしまいました🤣🤣
今作品はホラーというより、どちら方というと女の子を間違って誘拐してしまったことをキッカケに壊れていく夫婦がメインです。妻が女の子を使って有名になろうと企てる姿、そして女の子の幽霊に惑わされ壊れゆく夫婦…その姿がなによりも恐くて切ない…
誘拐からの展開は正直無理矢理で夫婦共に頭が悪いのかな?と思うシーンももちろんあります。ですが、それを差し引いても今作品は良くできていて面白かったです‼️
黒沢清監督作品の中でもベスト級に好きな作品になりした👍👍