あやっち

ビザンチウムのあやっちのレビュー・感想・評価

ビザンチウム(2012年製作の映画)
3.3
吸血鬼もの=どうせB級ホラーだろう、と思ったらこれ、かーなーりー渋い映画でした。
アメリカのヴァンパイアってだいたい優男でイケメン、超人、永遠の生命を憂い、彼女の命を守るために一族の掟を破り…ってところが定番、マンネリ、いい加減うんざりしていたところである。
そうなんですよ、こういう「ポーの一族」みたいな悩み多き吸血鬼ものを見たかった。母娘の因縁が丁寧に描かれていて非常に好印象。
ただ一本の映画としてはラストがちょっと弱くてパンチ不足にも感じるし、アメリカのティーンエイジャー向け吸血鬼ものが好きな人には物足りなさを感じるかもしれないけど、私は結構好きでした。全編モノトーンって感じで。