ばんがど

誘拐のばんがどのレビュー・感想・評価

誘拐(1997年製作の映画)
4.0
公開当時は何で邦画はこうなるのかな?とうなだれた記憶。ダイハード3やスピードが一世を風靡するハリウッドアクション全盛、邦画実写冬の時代。
唯一エンタメとしても興行としても立ち向かっていた平成ゴジラの監督がゴジラ死すの後にメガホン撮ったということで一人で期待を膨らまし盛り上がっていた。
前半の大都会東京で繰り広げられるガチ群衆シーンと空撮。鳥肌が立った。ハリウッドにも負けてないと思った。(木村大作御大だったんですね。やっぱすげぇわ) ただそのシークエンスが終わると…うーん。そっち?とモヤっとなった。
そして邦画は翌年、踊る大捜査線革命を迎えた。
ホントに勿体なかった作品。富Pの作品って平成ゴジラ以外ほとんどが時代と内容がほんの少しズレてたんだよなぁ。秀作が多いのに…。
あれから25年立って劇場で再会してみると、天国と地獄を超えてやるって気概を感じるし、当時うーんと感じた後半も砂の器やオリエント急行まで取り入れ、映画版ガリレオよりも上手くできてる。より一層もったいない作品だと再認識した。
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