誘拐の作品情報・感想・評価

「誘拐」に投稿された感想・評価

賛否両論分かれる作品である。
自分はとにかく、公開当時から今に至るまで、決して忘れられない、傑作だと思っている。
前半は東京にて大ロケーションを敢行した壮大なサスペンスアクション、後半は打って変わって、人間ドラマへと雪崩れ込んでゆく。いや、雪崩れ込むというのとは違うか。一気に前半と後半のテンポが変わるのだ。
この作品をご覧になった人は、多くが前半のロケーションを絶賛されるが、それが後半急にトーンダウンするので印象が薄い、とか、2時間ドラマ並み、とコメントされている。
確かに僕も、そのテレビドラマ的なステレオタイプの演出、演技が気になる面はある。
しかし、そんなマイナス部分を補って余りある物語性、脚本に、僕は完全に泣かされてしまった。
その演出のベタさと、ストーリーの完成度のアンバランスさも残念だったけど、後半のドラマこそ、僕はもっと評価されていいと思う。
事件の犯人が分かり始めたところで、心の中で「まさか、まさかそんな…」と思わず漏らしてしまった。
主演の渡哲也は、本作に出演するまでしばらく映画界から離れていたが、この作品の脚本を読んで、主演を快諾したという話は有名だ。それも納得の展開が待ち受ける。
公開されたのは1997年、夏の興行前の6月からで、この年の夏はこの後「もののけ姫」「スターウォーズ3部作特別編」「エヴァンゲリオン劇場版」「ロストワールド ジュラシックパークII」「スピード2」「バットマン&ロビン」と公開が続き、出来不出来はあるものの、話題満載の映画界だったのだ。
そんな中での本作は、地味ながらも、実に堅実に作られていて、僕はこの年のベスト10に迷わず選んだ。
自分にとってこの1997年はとても重要で、この年を境に映画界はどんどん勢いを落としていった気がして、最後の氣を吐いたのがこの1997年の作品群だったと思うのだ。
かの宮崎駿監督は「映画は、入口は広く、出口は狭く」が理想だと語っている。「誘拐」も、正にそんな作品だったように感じる。
版権の問題なのか、長い間DVD化が叶わなかったが、2016年にようやく待望のDVDリリース。もう一度見直してみたい作品である。
社会派ミステリー。最初のあたり、東京で劇場型犯罪のシーンは凄かった。社会的背景のある、隠された登場人物の過去。なかなか骨太な日本映画。こういう映画がもっと観たい!
mako

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4.0
12月3日、永瀬正敏映画祭と題して3作品の上映がありました。一作品上映後毎に永瀬正敏さんのトークショーがありました。 
『誘拐』『毎日かあさん』『あん』があり、私は『誘拐』を観ました。この作品は1997年作のものです。今年の夏にやっとDVD化されたそうなので、観ている人は少ないかもしれません。そういう貴重な映画をスクリーンで観られたのはラッキーでした。 

身代金の受け渡しの為に3億円入りのカバンを持って大都会の中を走る様をテレビ中継するのですが、それはゲリラ撮影で行われたそうです。 
ヘリコプターや中継カメラにも撮影用のカメラも混ざって撮られたそうで、どこで撮られているかわからない状態だったそうです。 
なので、そのシーンは臨場感があり見応えがありました。 
今では中々そういう撮影ができないと思います。 

最後は意外な展開でした。まさかこの人が犯人だなんてと。 

永瀬さんから当時の撮影の裏話を聞くことが出来て良かったです。それに、写真もOK、SNSに上げてもOKということで、写真を撮りTwitterに上げました🎵
今日の服装はお洒落で格好良かったです。 

※2016年当時の感想
mikoyan358

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3.5
2009/3/24鑑賞(鑑賞メーターより転載)
前半が誘拐事件と身代金の行方を中心とした動きの多い展開、後半がサスペンスフルな謎解き、といえばかの「天国と地獄」と似たものがあり、さすがに比べてしまうと可哀想ではあるが、なかなかどうしてこちらも頑張っている。許可が下りずにゲリラロケしたという真昼の銀座の身代金移送は日本映画にはなかなかない大仰なスケール感がある。後半動きがぱったり止まり口頭説明っぽくなってしまった点がやや惜しいのだが、ラストは!地味だし詰めの甘い点もあるが、面白くしようという製作陣の意気込みは強く伝わってくる。
中学生のときにテレビ放映で観ました。それまで刑事ドラマなんてまったく興味がなかったけれど、身代金を担いで大手企業の重役たちに都心を駆けずり回らせるという展開がおもしろすぎて食い入るように見ていたら、唖然とする結末。

記憶が正しければ、僕がアニメ以外では初めて2回鑑賞した映画です。
to12

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4.0
まだ子供ころに平成ゴジラの製作者と監督チームが作った作品と思い昔観に行った。
永瀬さん64・前後編でも似た演技だったので最近見直した。
らいと

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3.3
良かった。
渋い刑事ものだと思ってたら、いきなり、急展開。
伏線も丁寧に拾われており、緻密な作りを感じたよ。
Kikku

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3.8
動機が深く、最後まで考えさせられた。
だんだん真相に近づいていく刑事たちが好演していた

それぞれの想いがきちんと表情で読み取れた
フルショットのサイズが絶妙でした
Mouki

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3.5
記録

身代金中継が面白かった。
渡さんはバカ力!
この作品を観るまで邦画をあまり観なかったんだけど、すごくエネルギーを感じたし、ラストは衝撃だった(当時は純粋だったw)。
むしろ邦画に興味を持たせてくれた思い出深い1作。64観たらまた観ようかな。
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