誘拐の作品情報・感想・評価

「誘拐」に投稿された感想・評価

昔、レンタルビデオで観た記憶があったが、久々にWOWOWで録画していたものを視聴。

展開の早さと渡哲也の強い演技が圧巻。
渡哲也追悼@神保町シアター。
封切時に大興奮、大感動した記憶があるので、20数年ぶりに再鑑賞。
いま観ても、やはりすごかった。
前半の展開はかなり劇画的だなと思ったが(いくら何でも、中継カメラの数など、多すぎないか)、とにかく、新宿や銀座のど真ん中で、あれほどのロケを実現させただけでも、映画史に残るシーンだと思う。
犯罪グループの中心人物が判明した時点では「構成に無理があるのでは」と不安になったが、こっちが歳をとった分、「犯罪動機」の内容に、さらに共感できるようになってしまい、涙がにじんできた。
クライマックスの渡哲也の独白長回しは、あらためて、たいへんな名場面だと感じた。
こういう映画が、原作ナシのオリジナルで成立したことに、賞賛をおくりたい。
そして、こういう作品が、その後、生まれない(漫画と小説、TVドラマの映画化ばかり)ことを、日本映画界は、もっと深刻に考えるべきだと思う。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

4.0
追悼・渡哲也。個人的には渡哲也の最高傑作だと思う。
映画自体も中々の名作。今回スカパーで見直して、劇場で見た感動そのままで嬉しかった。

大企業重役の誘拐事件が起き、犯人は身代金3億円の引き渡しをマスコミ公開で行わせる。
引渡人に選ばれた同じく社会的地位のある者らが、アタッシュケースを担いで都内を走り回されるという事件。
愉快犯とも取れる犯人の行動を、老刑事とFBI帰りの若手刑事のコンビで追う。
刑事モノのお約束なバディムービーであることもポイント高い。

取引相手に選ばれた老人が札束が詰まったアタッシュケース3つ担いで走らされ、刑事が引き継ぐ。
誘拐事件を追う大量のマスコミで追わせるこの有名なロケシーン…

ゲリラ撮影なんだぜ!

銀座の数寄屋橋や和光前の交差点を大人数で占拠しての撮影…当時撮影の木村大作の話で「実際は撮影を辞めなさいという警官の怒号が飛び交っていた」エピソードが笑う。
こういう無茶な撮影をした最後の作品なんだろうな。(今はむしろ映画撮影に東京都が理解を示すようになった)

掴みとなる序盤のインパクトも凄いが、中盤以降の捜査劇も面白い。謎解きの展開に引き込まれる。

以下若干のネタバレ


本来なら、主人公が犯人というのはミステリーとしては最大の反則の筈。だがそれが気にならないのはドラマとしての面白みに起因するのだと思う。
あと気なったのは、ダイオキシンに汚染された村をダムに沈めるってあり得るのかな???単純に疑問。誰か教えてくれ。

西部警察などで体当たりな役どころを熟してきた渡哲也が年を取って、こういう地に足のついた老刑事を演じたことが、氏のフィルモグラフの重要な点だと思うのだ。
Keicoro

Keicoroの感想・評価

3.3
東京を報道陣と一緒に大移動する場面はなかなかすごかった

渡哲也らしい、印象
三億円の入った重たいアタッシュケースを持って、指定された人間が公衆電話から公衆電話へと誘拐犯の指示を聞きつつ時間制限に怯えながらひた走る…という展開が前半の見せ場なのだが、その二地点の地理的距離がたえず不透明であるために全くサスペンスが生まれない。しかも途中からは観客に目的地名すら示されなくなってしまい、マジで何故いま自分が延々と走ってる人間を見つめていなければならないのか?という根本的な疑問が…。

"誘拐モノ"というシリアスかつ長尺になりがちなジャンルにもかかわらず、100分台の尺+軽く流し見できる点だけが評価点といえる…これでも充分長く感じるけれど。後半の公害事件"社会派"パートが普通に退屈だし。

2020/09/03
タロス

タロスの感想・評価

4.0
公募によるオリジナルシナリオで話題になりましたねぇ。
ポスターのコピーに
『人は一生に一度命懸けで嘘をつく』
と言う文言が見事だと思いました
渡哲也さんといえば随分前に見たのですがこの作品の印象が強い。

大金の入った重たいカバンを担いで東京を駆け巡る姿を覚えていますし、オチが効いていたのもあります。

先日石原プロの解散も伝えられましたが、時代を築いた名優の一人ですね。ご冥福をお祈りします。
前半の日本映画とは思えない大勢のエキストラを従えた大ロケーションはものすごいい迫力。抜群のテンポの良さといい、引いたカメラワークから出るスケール感も見事。でも、後半からはやっぱり良くも悪くも日本映画だなあと思わせる・・・。エンタメとして十分楽しめたけどね。
渡哲也さんの体を張った演技、東京中を走らせる犯人、そしてこの事件の真相がある悲劇によるものの構成、全てがよかった!
まぁ郎

まぁ郎の感想・評価

2.5
結末やそこへの展開、真犯人の配役は良かったと思う
しかし、お決まりの人情丸出し自供シーンとかそういうのが、2時間ドラマっぽくて不要だった
結末まで淡々と進んでいたならば、『ユージュアル・サスペクツ』っぽい仕上がりになったんじゃないかとは思った
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