なおたろ

飛べ!ダコタのなおたろのレビュー・感想・評価

飛べ!ダコタ(2013年製作の映画)
4.1
終戦までずっと「鬼畜米英」と教えられていた時代に、終戦から半年経っただけのタイミングに不時着したダコタ号のイギリス人達を助けようとする佐渡島の人達の話。
素直に感動できるのは、登場人物のひとりひとりの葛藤、過去、立場や気持ちを自然と視聴者が考えられるような作りになってるからかな。台詞も無駄がなく、厚みがある。
息子が戦死した母親とダコタ乗組員のくだりで泣いちゃったな。脇役の見せ場が素晴らしい映画。
あくまで庶民視点からの意見ではあるけど、「どうして戦争をしてはいけないのか」の一つの答えが千代子から健一に投げた台詞に詰まってた。
「あなたはきっと涙する」系のコピーの乗った広告で見る気を無くすタイプの人にこそおすすめしたい。
地味だけど丁寧で優しい映画だ〜 これのベースになった実話があるって事実が幸せ。
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