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なま夏のPARのネタバレレビュー・内容・結末

なま夏(2005年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

異常者も普通に社会生活を送っていて、家族とも“ある程度”関係性を築けているという描写から始まるのがすごく良かった

タガが外れてから社会との繋がりや家族の描写は一切出てこない

罪悪感を感じて自殺、安直な発想
ミスって首にパイプが刺さり自分の手加減で命運が委ねられるとかの「いまさら」感も面白かった

入院後はカーテンを隔てて被害者と加害者2人の世界で彼氏は異物扱い

本当にこのシークエンス気持ちが悪くて、「見てられない」と「どうなるの」のせめぎ合い

主人公はこの期に及んで「どうにかなるかも」という期待をしているのがマジで異常で救いようがないけど、相手の痛みに理解があったり思いやりがあったり

ここさえ無事に超えれば社会復帰できそうな感じがして、良い方にも悪い方にもどちらにも転んでほしくなかった

ラストは自殺成功の夢オチなのかな
あの入院生活が主人公の作り上げた「夢の世界」なら地獄すぎるラスト
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