みっつ

ANON アノンのみっつのレビュー・感想・評価

ANON アノン(2018年製作の映画)
3.2
題材としてよくある、ディストピアもの。
全人類が秘密をなくせばプライバシーを明かせば平和になるよねー的な世界観。
ゆっくりと進む映画で盛り上がりもそんなにない。
おっぱいシーンが上がりどころかな。

登場人物たちの視点通すと毎回拡張現実のエフェクトがかかるんだけど、
拡張現実の見せ方特に斬新でもなし。
これ、サイコパスでよく見たなー的なやつ。

使い古された題材も使い方によってはいい出汁とれることもあるだろうがこれはいただけなかった。
アノンを追う警官たちの記憶からアノン登場時の記憶が消され、誰も追えなくして存在を消す手法が取られてるが、アノンを追ってる警官たちは他のハードや紙媒体に移せばいいじゃん。記憶からなくなったって焦ってる前に。
視覚を乗っ取られて幻覚見せられてエレベーターもろくに乗れない人物が次のカットで車に乗っているし、そもそも存在を感知できない人間をどうやってハックしたんだよ。多分これ話のやりとりでうっすらでてきてるんだけど、分かりづらい!
脈絡がないわけじゃないけど、突飛感ある。

最後のオチもなんだかなあ。
こういうディストピアものSFものはやっぱり一石を投じてほしいのよ。
多分石を投げ込んでくれているんだろうけど…。
プライバシーがなくなる世の中を警鐘するには、プライバシーが無くなっこと自体の危機感が感じられない。
記憶と思い出は違う事言いたいなら最後の方でこちょこちょっと出すだけだからパンチが弱い。
自分の人となりプライバシーなりアイデンティティなりが大事だって言いたいなら、主人公たちの行動への裏付けが薄すぎる。
まあetc…

まあアノンのいいおっぱいが見れただけでこの映画は十分なのだと思う。
最後に、無駄にセックスシーンが多用されるけど脈絡なかったりするので、これはもう監督の趣味かな?
みっつ

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