装丁の美しい童話絵本の様な映画。
観終わった後にしばらく画が頭にチラつく位強烈な美しさでした。
サイレントのモノクロ作品で、それ故にBGMは饒舌でしたし演技も派手になる訳で、話はとても分かりやすかったです。
分かりやすいだけに、自分の想像も膨らませながら観てしまい、それだけに不条理な展開で美しさが余計に焼き付いてしまう様にも思いました。
話のツメが甘いのでは、と一緒に観に行った人には言われましたが、童話に対して「なんでこうしないの？」と突っ込みを入れてしまうタイプの人は気になるかもしれません。とはいえそれがどうでも良くなる位の凄味のある映画だとは思います。
個人的にも好きなフラメンコと闘牛というスペインらしいモチーフと、誰もが知っている白雪姫(ハッピーエンド)、そこに不条理さが加わって、忘れられない映画になりそうです。
