MikiMickle

ブランカニエベスのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ブランカニエベス(2013年製作の映画)
4.6
2012年 スペイン映画。
ゴヤ賞作品賞など、数々の賞をとり、ペドロ・アルモドバルが絶賛。
監督パブロ・ベルヘル

モノクロ・サイレント映画で、音楽のみ。
サイズもきちんと昔ながらの4;3になっています。

1920年代のスペインを舞台とした、『白雪姫』になぞらえた作品。

天才闘牛士の父と美しい母の間に産まれたカルメンシータ。
出産時に母は亡くなり、父は闘牛によって体が動かなくなってしまう。 育ての親である祖母が亡くなった事で、長年会っていなかった父の元へ引き取られるのだが、そこには意地悪な継母エンカルナがいた。
明らかに財産目当てのエンカルナは、カルメンにつらくあたるが、カルメンシはその目を盗み、やっと心の通じあった父から闘牛を教わる。
しかし、エンカルナは父を殺 し、ついにカルメンシータにも手をかける。
幸いにも、ラフィータをはじめとする小人闘牛団に命を助け出されるが、記憶を失い、白雪姫と名付けられ女闘牛士として天才的活躍をみせていく………



サイレントと言うことで、非常に少ないセリフながら、音楽と映像で魅せていきます。

スペインのフラメンコの情熱的な音楽にはじまり、叙情的であったり、緊迫感があったりと。

そして、何より映像の美しさ!! 煌めく太陽の光が美しい!!モノクロなのに鮮やかな色彩を感じとることまで出来てしまう。

カルメンの美しさ(子供の時も、大人になっても美人!!こんなキリッとした美人になりたいなぁ ショートカットがすごく素敵で、私もちょっと伸ばそうかしら。)、
エンカルナの魔女っぷりの迫力(顔からしてじわりじわりくる悪役顔。観てないけど「マレフィセント」のアンジーとか比べ物にならない感じの悪どさ。←観てないのにごめんなさい)

ラスト………つたう涙………。
このラストは………うぅぅぅ………(T^T)
ちょっと言えない………
素晴らしい作品でした。


やはり、実際の小人症の人たちが出演し、このラストもそういった人々の行く末を描いていて、心にトゲを刺される気持ちになる。
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