スタジオジブリの作品にではなく、スタジオジブリそのものの中に見ようとしているものは、若者から見たこの国の付き合い方なんじゃないだろうか。頑固で変わり者のおじいさんたちの付き合い方と、彼らの歴史とスタジオのことに、一生活者から見たこの国が重なる。
それでスタジオは今後どうなるのか、との問いに、宮崎駿は駄目になるのは目に見えているときっぱりと言い放つ。これから、どうやって行きていけばいいのかとも変換出来る問いに対して、突き放されてしまう感じ。それは自分たちで考えなくてはならないのか。
とはいえ、ラストカットでカメラに向かって歩いてくる宮崎駿の後方には、保育園児たちが歩いているのが啓示的だと思った。よかった。おもしろかったです。