Ark

LIFE!のArkのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
4.8
「To see the world,
things dangerous to come to,
to see behind walls,
to draw closer,
to find each other,
and to feel,
That is the purpose of life.
 (世界を見よう
危険なものに立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
お互いを知ろう
そして感じよう
それが人生の目的だから)」
本編で何度も出てくるLIFE誌のスローガン。心を打つメッセージ!

LIFE誌の写真管理部門で働くウォルター・ミティは空想が好き。会話中も空想して上の空。
LIFE誌が廃刊になると知らされ、準備に追われる一同。ウォルターはというと、最終号の表紙にする予定の写真が見つからない!写真を撮った謎の写真家ショーンを探すため、急遽世界を旅することになり……。


ウォルターは平凡で素朴な社会人。恋には奥手で控えめな性格、空想にぼんやりしがちな男。漠然と“ここではないどこか遠い所”のことを考える。淡々と現実を生きながらも、違う世界のことを想像する。私もどちらかと言うとそういうタイプ。
それまでは家やオフィスといった閉鎖的な場所に居たウォルターが、“見つからない一枚の写真”を探すために世界に飛び出す。そこで沢山の人に出会い、かけがえのない貴重な経験を重ねる。その旅を通して自分らしさを手に入れる。

本来、人生ってこういうものだよなって。誰かや見えない何かの言いなりになって息を潜めて生きるより、広い世界を見たい。ウォルターのような出来事は我々には起こらないけれど、それでももっと自由に生きていいんじゃないかと思えた。

この映画、映像がずっと色鮮やかで綺麗!カラフルでとても整っている。雪山でも街中でもオフィスでも。視覚的な芸術的センスが溢れる映画。
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