たしかに、劇薬エンタテインメントだけれども
これは、ただのラリラリパッパァ~な人達の
エグイ殺し合い映画では無いと思う。
“ 愛 ” というものに、常に影のように付きまとっている、人間のダークな感情。
嫉妬、怨み、悲壮感、狂気、猟奇、殺意…
愛しているからこそ、ひとつ道を間違えると
そこにはとてつもなく恐ろしい、人間の闇があること
そしてそれは、今の日本でも実際に
日々事件として現実世界で起こっていること
人間に最も必要な “ 愛 ” という潤いが渇いた状態での、起こり得る悲劇
これ、原作はきっと、もっと細かく細かく語られているだろうから
間違いなくかなり面白い小説なんだろうなぁ…と思う。
映画の冒頭に出てくるJean Cocteau←誰?wの言葉
『ある時代が混乱して見えるのは、見るほうの精神が混乱しているからに過ぎない』
この言葉も、なるほどな、と思った。
精神の混乱は何故起こるのか…
そう考えたとき、この映画の伝えたい事とは何か、を
もう一度考えてハラハラする気持ちを、二度も味わえる。