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マラヴィータのmatsushiのレビュー・感想・評価

マラヴィータ(2013年製作の映画)
3.0
独特な設定と共に、家族一人一人の特徴をうまく描写して、コメディタッチに描かれたスリラーアクション作品

一風変わったマフィア映画?で、元マフィアのボスの家族に視点を置いた作品。
家族一人一人の性格、得意分野、苦手分野がわかりやすく描写されており、人物像が掴みやすい。奇妙な環境に置かれている家族が普通の生活をしたら、というもしも設定がとにかくコミカルに描かれる。

バイオレンス要素を含むシーンの随所に明るめのノリのいい楽曲を挿入するので軽いノリで見ることができる。
ママがスーパーを爆破するシーンはなかなか笑えた。

ただ、いつアクションシーンがあるんだと思ったらラスト10分ほどだけで少しがっかり。111分と2時間近くの中で、この設定なのに、それしかアクションシーンがないのは物足りない気がする。その肝心なアクションも、あまり見応えのあるものでもなく、少しモヤモヤが残る作品でもあった。

おそらく随所に転がる普通の生活の中でのマフィアの血が垣間見える瞬間を楽しむ作品だと思えば、面白い作品だと思う
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