新宿ピカデリーにて、妻夫木聡さんとリリー・フランキーさんのトークショー付きで観賞。
妻夫木くんが並々ならぬかっこよさだったのを差し引いても、この作品はすごく評価できる作品だと思う。
他に良作が出てこなければ、石井監督は「舟を編む」に続いてアカデミー賞最優秀作品賞の２連覇も夢じゃないくらい。
ストーリーは、ある一家の母が余命１週間と告げられるっていう話だけなんだけど、その時の主人公の受け止め方や取った行動が、すごくかっこよくて潔くて、こういう考え方というのは、別に親の病気の告知という場面でなくとも、どんな場面においても、応用できるものだと思う。
つまり、この作品を観た人というのは、これから何か窮地に追い込まれるようなことがあったとしても、この作品をふと思い出し、あきらめるだけじゃなくて悪あがきしてみようと勇気を取り戻すことができるんじゃないかというぐらい、この映画は観客のその後の人生に影響力を持つと思う。
勿論、映画の中のような結末じゃないことの方が多いのかもしれない。それでも、目の前の自分にできることを最大限に探す生き方っていうのは、ただそれだけで価値があり、それだけで周りの人にも勇気を与えるものだと思う。
