・物語★★★★★
・配役★★★★★
・演出★★★★
・映像★★★
・音楽★★★
どこにでもある、現代の家族のかたち。
それぞれが悩みや問題を抱えていて、あたかも他人のように心はバラバラ。
当たり前のように過ごしているけれど、ある時、思い知らされる。
自分が、この家族の一員だってこと。
そして、家族の中で、それぞれに役割があるってこと。
不器用な長男、奔放な弟、頼りない父…
母の余命宣告に直面した父と兄弟が、苛立ちながらぶつかり合いながらも、やがてひとつになっていく姿が胸を打ちます。
ときに疎ましくさえ思いながらも、実はお互いを認め合っている。
彼らのひたむきで真っ直ぐな努力が身を結ぶとき、そこには神々しいまでに微笑ましい家族の姿がありました。
父の日、母の日といった記念日に、家族を思い出しながら観るのにピッタリの作品です。