うめ

マイティ・ソー ダーク・ワールドのうめのレビュー・感想・評価

3.6
 監督が前作から変わったせいか、雰囲気がまるで違う。全体的に結構、コメディ要素が多くなった気がするし、「マイティ・ソー」から今作を観ると、ソーの性格や態度がかなり違っているのがわかる。(「アベンジャーズ」を観た後ならこの違いがなんとなく捉えられるのか…?)そうした違いがあったおかげで、私は前作よりも大分、楽しめた。特に今回は、現代のシーンがコメディ要素で成り立っていて、そこにソーが入ってくると、さらに違和感で(笑)面白くなる。冒頭、ステラン・スカルスガルド演じるエリックが全裸(?!)っていうのは少し驚いたが(笑)でも、前作からこういう雰囲気があっても良かったかもしれないと思った。
 今回は善 vs. 悪という対立がはっきりしていた部分は良かったのだが、惑星直列やら重力変動やら…理解できる部分もあるのだけれど、もう少し説明が欲しかったところではある。まぁ、ストーリーの大筋は理解できるくらいの説明はあったので良いだろうか。でも、その設定のおかげで、アクションシーンは人や物があっちに行ったりこっちに行ったりして、迫力ありつつ、面白いものになっていたので、それは良かったと思う。
 アスガルドのシーンはやっぱり若干コスプレ祭りに見えてきてしまうのだが、それを逆手に取って、現代でコメディに変えてしまう演出もあり…前作より開けた作品になったような気がする。
 
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